外でいただく“糖質制限食" 奇跡の美食レストラン
外でいただく“糖質制限食" 奇跡の美食レストラン
【監修】山田 悟
北里大学北里研究所病院糖尿病センター長。1970年東京都生まれ。94年慶應義塾大学医学部卒業。同附属病院、済生会中央病院、国保南多摩病院などに勤務。2002年より現職。医学博士。
【レストランガイド】犬養 裕美子
レストラン・ジャーナリスト。上智大学文学部卒。独自の視点が絶大な支持を受ける。2007年より世界規模のレストランランキング「The World,s 50 Best Restaurants」の日本・韓国エリアの代表を務める。
☆読売新聞朝刊(2012.6.23)より☆
食事制限が求められる糖尿病患者。こうした患者もこころゆくまで食事を堪能できる店を紹介した「奇跡の美食レストラン」(幻冬舎)を出版した。
勤務先の病院で、男性患者が自分の喜寿の祝いにフルコースを食べられず悲しい思いをした、と訴えた。
「食事制限は医学的に正解だが、幸福感は味わえない」。
糖尿病専門医として、患者でも人生を楽しめる食事はないか、頭を悩ませてきた。
2008年、米医学誌にカロリーよりも糖質を制限した方が体重や血糖値を減らせるとする論文が掲載された。糖質が多い米や小麦、砂糖を減らせば、美食も許されるのでは。米国糖尿病学会も同年、糖質制限の効果を認め、自信を深めた。
糖質の少ない食材を資料にまとめ、ミシュランガイドの掲載店などに何度も出向き、糖質制限食の提供を依頼した。
協力店には、パンに小麦ふすまを使うなどし、糖質を1食当たり20~40グラムに抑えてもらった。糖質の量は、コンビニおにぎり1個分以下だ。
「糖質制限食を支持しない医師もまだ多いが、これを機に理解を広めていきたい」
(医療情報部 利根川昌紀)