糖尿病専門医に聞く。意外に太りやすい食べ物とは
糖尿病専門医に聞く。意外に太りやすい食べ物とは
「海外では、日本のすしはヘルシーだと評価されていますが、ネタや具によっては、思いのほか高カロリーになることがあります」と話すのは、糖尿病専門医の福田正博(ふくだ・まさひろ)先生。
知らず知らずのうちにカロリーを取りすぎているかもしれない食品や飲料について、詳しいお話をうかがいました。
■サラダ巻き、太巻き、口の中でとろけるネタは高カロリー
――高カロリーになるすしの種類について教えてください。
福田先生 まずは、サラダ巻きです。「具が野菜だから低カロリーだろう」と思われがちですが、ツナやマヨネーズが入っているため、一巻きで700~800キロカロリーと高カロリーになります。
また、太巻きの具であるかんぴょう煮やしいたけ煮、いなりずしの甘辛く煮てあるうす揚げには砂糖がたっぷり含まれていて高カロリーです。
それに、すし飯にも砂糖が含まれている、巻きすしはぎゅっと巻いてあってめしの量も多いため、カロリーは高くなります。
ランチに、コンビニやスーパーでサラダ巻きや太巻きのパックとカップめんを買う人がいますが、それだけで1500キロカロリー近く取っていることがあります。これは、身長160センチの大人が1日に必要なエネルギーに相当します。
――にぎりすしでは、どのネタが高カロリーなのでしょうか。
福田先生 ネタに、天ぷらなどの揚げ物、肉、サンマやサバなどの青魚をのせている、また、口の中でとろける感触のある、トロ、いくら、ぶり、うなぎなどは高カロリーです。
にぎりの飯の量は店によってまちまちでしょうが、一般的に、スーパーで売っているタイプでは、1カンで約30~40キロカロリーになります。ネタ次第では、1~2カンで100キロカロリーを超えます。
低カロリーなのは、コリコリした食感がある甲殻類と貝類、つまり、イカ、タコ、エビ、とりがい、数の子などです。
――では、ドリンクについてお尋ねしますが、カロリーオフと明示してあるタイプなら、どれだけ飲んでも太りませんか。
福田先生 いえ、これは、「食品表示法」のからくりがかかわってきます。食品は100グラムあたり40キロカロリー、飲料は100ミリリットルあたり20キロカロリー以下であれば、「カロリーオフ」と記してよいことになっています。
「カロリーゼロ」、「ノンカロリー」とは、食品も飲料も100グラム、もしくは100ミリリットルあたり5キロカロリー未満であれば、そう表示してもよいのです。
0キロカロリーだと思って飲んでいた500ミリリットルのペットボトルのジュースが、実は、1本につき、100キロカロリーも取っていることがあります。これを1日に3本飲むと、300キロカロリーにもなるわけです。
「カロリーオフ」とか「カロリーゼロ」という言葉は商品の広告用語だと思って、カロリー表示を確認するようにしましょう。
――野菜を摂取するのに、市販のジュースを飲んでいます。カロリーはどうでしょうか。
福田先生 市販の野菜ジュースには、糖分が多く含まれるタイプが少なくありません。飲んだときに甘さを感じるジュースほど、カロリーは高くなると考えてください。
100ミリリットルあたり約25~50キロカロリーで、350ミリリットル1本を飲むと100~170キロカロリーになります。意外と高カロリーだと感じられるはずです。1食を野菜ジュースに置き換えるダイエットをして、ジュースを何本も飲むとダイエットにはなりません。
こういう誤解を防ぐには、必ずカロリー表示を確認することです。細かい字でいろいろ書いてあって判読しにくい、面倒だと思うかもしれませんが、慣れると、どの食品がどの程度のカロリーなのか、予想がつくようになります。
――ありがとうございました。
「素材が野菜だから低カロリーだとは限らない」、「カロリーオフだからといって、0キロカロリーではない」などということがはっきりしました。食品や飲料を買うときにはまず、カロリー表示をチェックすることを習慣付けるようにしましょう。
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